東丹沢にあるモミの原生林。
北に宮ヶ瀬湖、南には大山、丁度その中間あたりに位置しています。
石碑のある場所へのアプローチは悪く、車で行くのが最も無難だと思います。
県道70号沿いにあるので、宮ヶ瀬湖から南へ下るルートか、ヤビツ峠から北上するルートのどちらかになるでしょう。
私は秦野駅よりヤビツ峠までバスで行き、そこから県道70号を歩いて行きました。
軽いウォーキングとなります。
途中にある、丹沢ホームから約1.2kmほど北へ進んだ所にカーブする所がありますので、そこに石碑があります。
丹沢ホームより県道北へ歩いて行くと、二股に分かれる所があります。ここは左へ進みます。
少し歩くと、左へカーブする道となります。
このコーナーにひっそりと石碑があります。カーブミラーが目印ですね。
車だとあっという間に通り過ぎてしまいそうなので要注意。
歩いて行く場合は問題なく発見できると思います。
下の写真は、宮ヶ瀬方面より来た場合の景色。
右へカーブする所にカーブミラーがありますが、その左手に石碑があります。
丁度紅葉の時期に来ましたので、色鮮やかな木々に覆われていました。
県道から見渡すモミの原生林。
山の斜面にモッサモッサと生えており圧巻の景観です。
かなり離れたところに、モミの原生林の説明する看板がありましたので下記に記載します。
丹沢札掛のモミ林とは
神奈川県天然記念指定物
指定年月日 昭和48年12月21日
指 定 地 愛甲郡清川村煤ヶ谷字丹沢山5172番地内
指定面積 39.14ヘクタール(東京ドーム約8個分)
モミは、岩手県南部から九州屋久島の山地にまで分布する日本特産の針葉樹で、温暖な地に見られる照葉樹林(シイ・タブ林)と冷涼な山地に分布する夏緑樹林(ブナ林)の分布境界付近でその純林を形成します。丹沢札掛付近が丁度この境界領域にあたり、ここに発達したモミ林がみられます。
丹沢札掛のモミ林は、高木層にツガを伴い、亜高木層や低木層にはウラジロガシ、シキミ、ヤブツバキなどの常緑広葉樹やシデ類やカエデ類などの夏緑広葉樹が生育しており、植物群落としては典型的なシキミ、モミ群衆を形成しています。
県下はもとより関東地方でもほとんど見られなくモミ林は、自然林として貴重であり、天然記念物に指定しています。
なるほど。純粋に自然のモミ林であることの貴重さが少しわかった気がします。
この辺りは人も少なく、静かな山の景色が堪能できます。
近くにはキャンプ場や登山コース(ややマイナールートですが)もあります。
丹沢ホームでは自然教室も開いてますので、夏休みに家族で訪れてみるのも良いと思います。
丹沢札掛のモミの原生林 アクセス
【所在地】 愛甲郡清川村煤ヶ谷字丹沢山5172番地内
【交通】 小田急線「秦野駅」より「ヤビツ峠行き」バス。(冬季は蓑毛まで)
ヤビツ峠より県道70号を徒歩で北上し片道約2時間。(丹沢ホームを過ぎて20分程度)
車の場合は宮ヶ瀬湖より県道70号を南下。またはヤビツ峠より北上。
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